第1回ジャパンカップ

黒船来襲

この年「世界に通用する馬作り」を目指して、国際招待競走「ジャパンカップ」が開催された。知名度の低さはいかんともし難く、招待された外国馬はアメリカのＧ２クラス。しかもせん馬と牝馬が中心だった。迷いつつもファンが１番人気に推したのは七歳牝馬ザベリワン。日本馬は天皇賞馬ホウヨウボーイ、実力馬モンテプリンスを中心にほぼ最強の布陣。レースはサクラシンゲキの玉砕的な逃げではじまり、抜け出したのはアメリカの六歳牝馬メアジードーツ。２分２５秒３の日本レコードでの優勝だった。騎手は18歳のＣ．アスムッセン。日本馬は捨て身の追い込みに賭けたゴールドスペンサーの5着が最高で、ホウヨウボーイ、モンテプリンスら実力馬は着外という、屈辱的な敗北を喫してしまった。ザベリワンは3着。