メジロラモーヌ

Mejiro l'Amone

厩戸名馬の館G1競走大研究Wikipedia ひとつ前の画面を参照するにはブラウザの「戻る」ボタンを押して下さい
[競走成績][実績][血統表]

1983/4/9生 2005/9/22没
牝  青鹿毛
父:モガミ 母:メジロヒリュウ (by ネヴァービート)
生産者:伊達・メジロ牧場(JPN)
馬主:(有)メジロ牧場
調教師:奥平真治(美浦)

・中央所属時成績
三歳時 4戦 3勝
四歳時 8戦 6勝 桜花賞 優駿牝馬 エリザベス女王杯
中央通算 12戦 9勝
全通算 12戦 9勝

[解 説]
 メジロラモーヌは1983年メジロ牧場にて生まれた。父モガミは1976年生まれ。メジロ牧場の総帥北野豊吉氏とシンボリ牧場の和田共宏氏が1980年に共同購入したノーザンダンサー系の種牡馬。代表産駒としては1985年のダービー馬シリウスシンボリ、1993年のジャパンカップを制したレガシーワールドなどがいる。産駒には気性面に問題のある馬が多い。母メジロヒリュウは1972年生まれで現役時は4勝。半弟に1990年ダービー2着のメジロアルダンがいる。
 メジロ牧場の持ち馬として美浦奥平厩舎に入厩したメジロラモーヌは東京のダート牝馬限定新馬戦でデビュー。いきなり大差勝ちして注目を集める。次走の京成杯三歳Sでは4着に敗れたものの、寒菊賞勝ちの後、中山の三歳牝馬S1600mを1分34秒9という破格の時計で重賞初制覇を果たした。
 四歳は東京のクイーンカップから始動。前走の勝ちっぷりが強烈だったので圧倒的1番人気に支持されたものの、どうしたことか4着に凡走した。陣営はこれまでの柏崎騎手から関西の河内騎手に乗り替えさせ、阪神の桜花賞トライアル四歳牝馬特別に挑んだ。メジロラモーヌは逃げるチュウオーサリーをゴール寸前で捕らえる強烈な末脚を見せ、桜花賞では単枠指定の1番人気に支持された。レースは危なげないものでマヤノジョウオウ以下に1馬身3/4差をつけて快勝した。桜花賞を勝った馬ならばオークスに直行するのが通例であるが、東京で不可解な敗戦を喫していることを懸念した陣営は、オークストライアル四歳牝馬特別に出走させた。結果は陣営を安心させる完勝で、続くオークスもユウミロク以下に2馬身半差をつけて完勝し、1976年のテイタニア以来10年振りに牝馬二冠を達成した。
 夏を順調に過ごしたメジロラモーヌは史上初の牝馬三冠を目指して西下し、京都のローズSに姿を見せた。何とかポットテスコレディを捕らえたもののクビ差の辛勝で一沫の不安を感じさせた。そして牝馬三冠を賭けたエリザベス女王杯は単枠の1番人気に支持され、偉業に対する期待の高さを感じさせた。しかし体調は明らかな下降線で、鞍上の河内騎手も手綱からそれを感じとっていた。河内は3コーナーで早くも仕掛け4コーナーで先頭に立つという積極策に出た。直線逃げ込みを計るメジロラモーヌにスーパーショットが襲いかかるが、どうにか半馬身堪えて優勝。史上初の牝馬三冠の達成で、体調維持の難しい牝馬にあって、トライアルレースも含めて重賞6連勝という記録は容易な達成できるものではあるまい。メジロラモーヌはオーナーの方針で四歳で引退することが決まっており、引退レースとして有馬記念に出走した。牝馬三冠が評価されてミホシンザンに続く2番人気に支持された。結果だけ見ればダイナガリバーの9着に惨敗した。しかし直線で前がカットされるという不利がなければ、入着はあったかもしれない。
 牝馬三冠という比類ない偉業を達成したにも関わらず、年度代表馬はダービーと有馬記念を勝ったダイナガリバーが受賞し、一部のファンを失望させた。1988年、顕彰馬に選考されて殿堂入りを果たした。期待されて繁殖入りしたメジロラモーヌであったが、メジロティターン、リアルシャダイ、シンボリルドルフ、サンデーサイレンス、ラムタラなど一流種牡馬と交配したものの、期待されたような繁殖成績を収めることができず、2005年9月22日、生まれ故郷のメジロ牧場で老衰で他界。22歳だった。しかしながら、牝馬にして天皇賞を制したクインナルビーが5代後にオグリキャップを生み出したように、競走成績の優れた牝馬は直仔は走らなくとも、交配を重ねているうちに名馬を生み出す素地となっていることが数多い。2011年4月メジロ牧場は解散してしまったが、引き取られた各牧場にはこの貴重な血を残すために最大限の努力を期待したい。
2001年10月21日筆
2005年9月25日加筆
2011年5月14日加筆

日付 競馬場 競走名 距離 馬場 頭数 人気 着順 時計 騎手 斤量 馬体重 1着馬(2着馬)
1985/10/13 東京 新馬 ダ1400 8 1 1 1:26.1 小島太 53 466 (ダイナボンダー)
1985/11/3 東京 京成杯三歳ステークス(G2) 1400 5 1 4 1:23.9 小島太 53 466 ダイシンフブキ
1985/11/30 中山 寒菊賞 1600 9 1 1 1:35.7 柏崎正次 53 456 (フジノセンゴク)
1985/12/14 中山 三歳牝馬ステークス(G3) 1600 13 2 1 1:34.9 柏崎正次 53 458 (ダイナフェアリー)
1986/1/26 東京 クイーンカップ(G3) 1600 9 1 4 1:36.5 柏崎正次 54 458 スーパーショット
1986/3/16 阪神 四歳牝馬特別(G2) 1400 17 1 1 1:23.9 河内洋 54 452 (チュウオーサリー)
1986/4/6 阪神 桜花賞(G1) 1600 22 1 1 1:35.8 河内洋 55 454 (マヤノジョウオ)
1986/4/27 東京 四歳牝馬特別(G2) 1800 15 1 1 1:50.8 河内洋 54 450 (ダイナアクトレス)
1986/5/18 東京 優駿牝馬(G1) 2400 22 1 1 2:29.6 河内洋 55 456 (ユウミロク)
1986/10/12 京都 ローズステークス(G2) 2000 13 1 1 2:01.3 河内洋 55 462 (ポットテスコレディ)
1986/11/2 京都 エリザベス女王杯(G1) 2400 19 1 1 2:29.1 河内洋 55 464 (スーパーショット)
1986/12/21 中山 有馬記念(G1) 2500 12 2 9 2:34.6 河内洋 53 466 ダイナガリバー

距離別実績
距離区分 1着 2着 3着 連対率 主な勝鞍
1400m未満 0.000
1400〜1900m未満 75000.714 1986桜花賞
ダート1400〜1900m未満 11001.000
1900〜2200m未満 11001.000
2200〜2800m未満 32000.667 1986優駿牝馬 1986エリザベス女王杯
2800m以上 0.000
芝コース通算118000.727 
ダートコース通算11001.000 

競馬場別実績
競馬場 1着 2着 3着 連対率 主な勝鞍
中山32000.667
京都22001.000 1986エリザベス女王杯
東京53000.600 1986優駿牝馬
阪神22001.000 1986桜花賞
通算129000.750 

5代血統表
モガミ
Mogami
1976 青鹿
Lyphard Northern Dancer Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Goofed Court Martial Fair Trial
Instantaneous
Barra Formor
La Favorite
ノーラック Lucky Debonair Vertex The Rhymer
Kanace
Fresh as Fresh Count Fleet
Airy
No Teasing Palestinian Sun Again
Dolly Whisk
No Fiddling King Cole
Big Hurry
メジロヒリュウ
1972 鹿
ネヴァービート Never Say Die Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Singing Grass War Admiral
Boreale
Bride Elect Big Game Bahram
Myrobella
Netherton Maid Nearco
Phase
アマゾンウォリアー Khaled Hyperion Gainsborough
Selene
Eclair Ethnarch
Black Ray
War Betsy War Relic Man o'War
Friar's Carse
Betsy Ross Mahmoud
Celerina


作成 2011/05/14
検索エンジン等でこのページをご覧になられた方は、「厩戸」をクリックして「ご利用にあたって」をお読み下さい。
リンクはトップページのみで、このページを含む個々のページへのリンクは禁止します。

Copyright (C) 2000 Umayado Oji
inserted by FC2 system