ミホノブルボン

Mihono Bourbon

厩戸 ひとつ前の画面を参照するにはブラウザの「戻る」ボタンを押して下さい
[競走成績] [実績] [血統表]

ミホノブルボンの画像
画像提供 RACINGFIELDS.com
1989/4/25生 
牡  栗毛
父:マグニテュード 母:カツミエコー (by シャレー)
生産者:門別・原口圭二(JPN)
馬主:(有)ミホノインターナショナル
調教師:戸山為夫(栗東)、松本茂樹(栗東)

・中央所属時成績
三歳時 3戦 3勝 朝日杯三歳ステークス
四歳時 5戦 4勝 皐月賞 東京優駿
中央通算 8戦 7勝
全通算 8戦 7勝

[解 説]
 ミホノブルボンは1989年に門別・原口圭二氏の牧場で生まれた。父マグニチュードは未勝利馬ながら父ミルリーフ母は英国オークス馬Altesse Royaleという良血を買われて種牡馬になった。日本導入後は短距離馬の活躍馬が多く1985年の桜花賞馬エルプスを出している。母カツミエコーの3代母はコロナでオークスと有馬記念を勝った名牝スターロツチを生んでいる。このスターロツチの子孫にはダービー馬ウィニングチケット、天皇賞馬サクラユタカー、皐月賞馬ハードバージ、皐月賞及び菊花賞に勝ったサクラスターオーなどがおり、日本の在来血統の中でも成功している牝系のひとつである。しかし一般に日本人は舶来品を有り難がる傾向にあり、生産界においても、在来牝系では現代競馬のスピードについていけない、やはり輸入牝馬でなければという固定観念に支配され、これほどの実績を残している牝系でもつい軽視してしまうことが多い。さらに長距離では見るべき実績のない父とあって、関係者の評価は低く、わずか700万円という安値で名古屋で建設業を営む秋田金秋氏が代表とする(有)ミホノインターナショナルの持ち馬となった。その秋田氏にしても大して期待していたわけでなかった。
 栗東の戸山厩舎に入厩。戸山師はこのおとなしい栗毛馬に秘められた素晴らしいスピードを見抜き、プールで心肺機能を鍛え、坂路でトモを鍛えるという戸山流のハードトレーニングを課すことになった。三歳9月の中京でデビュー。1番人気に支持され、出遅れと道中不利がありながらレコード勝ち。ソエが出て休養後、東京での条件戦も6馬身差をつける圧勝。圧倒的1番人気で臨んだ朝日杯三歳ステークスもヤマニンミラクルにハナ差まで詰められながらも逃げきった。
 四歳はスプリングステークスから始動。重馬場と前走の辛勝による血統的な距離不安から生涯唯一の2番人気となった。しかし何なく7馬身差で逃げきった。これなら大丈夫と1番人気に支持された皐月賞はナリタタイセイ以下に完勝した。2400mとなるダービーではまたも距離不安がささやかれたが、圧倒的なスピードで2着争いを後目にライスシャワー以下を4馬身差の逃げきり勝ち。小島貞博騎手は内気な性格が災いして他厩舎からの依頼の少ない騎手だったが、戸山師はそんな彼を主戦騎手として彼を使いつづけ、ついにダービージョッキーに仲間入りさせた。
 夏場を休養にあて、秋初戦の京都新聞杯をレコードで逃げきるといよいよ三冠馬への期待が高まった。菊花賞の3000mという距離は、本来短距離馬であるブルボンにとって明らかに長すぎた。しかしそれよりも懸念されたのは同形の逃げ馬キョウエイボーガンが逃げ宣言をしたことである。前に馬がいると追いかける癖のあるブルボンは果たして折り合いがつくのだろうか。菊花賞パドックのブルボンはたくましく発達したトモを誇示し栗毛の馬体は輝いていた。期待をこめてファンは1番人気に支持した。レースは懸念されたとおりキョウエイボーガンを前に置く展開となり、競り合いで前半ハイペースとなった。直線手前で先頭に立ったものの、ダービーで2着に下した2番人気ライスシャワーの末脚に屈した。ブルボンはスタミナ切れでもうバタバタだったが、マチカネタンホンザの追撃を交わし2着を確保した。
 その後脚部不安が発生。疲労性骨折と診断されたが、はっきりしなかった。回復しないまま戸山師が翌93年5月に逝去。ブルボンの面倒を見ていた安永司調教助手により、松本茂樹厩舎に転厩後も復帰への努力が続けられた。しかしついに94年1月に登録を抹消。結局菊花賞が最後のレースとなった。2月東京競馬場での引退式のあと、日高軽種馬協会において種牡馬となった。
 種牡馬としてのミホノブルボンは種付け数こそ多いもののスピードを受け継ぐ産駒に恵まれていない。どうやら繁殖馬としての能力は低かったようである。栗毛の逃げ馬としての勇名ものちのサイレンススズカに奪われた感があり、人々の記憶から消え去ろうとしている。しかしサイレンススズカが天才型とすればミホノブルボンは努力型で同じ栗毛馬でもタイプはまるで違う。たとえ安馬であっても鍛練で強い馬を作れることもあるという、競馬の醍醐味を教えてくれた忘れられない馬である。
2002年10月14日筆

日付 競馬場 競走名 距離 馬場 頭数 人気 着順 時計 騎手 斤量 馬体重 1着馬(2着馬)
1991/9/7 中京 新馬 1000 13 1 1 0:58.1 小島貞博 53 496 (ホウエイセイ)
1991/11/23 東京 500万下 1600 11 1 1 1:35.1 小島貞博 54 506 (クリトライ)
1991/12/8 中山 朝日杯三歳ステークス(G1) 1600 8 1 1 1:34.5 小島貞博 54 496 (ヤマニンミラクル)
1992/3/29 中山 スプリングステークス(G2) 1800 14 2 1 1:50.1 小島貞博 56 490 (マーメイドタバン)
1992/4/19 中山 皐月賞(G1) 2000 18 1 1 2:01.4 小島貞博 57 490 (ナリタタイセイ)
1992/5/31 東京 東京優駿(G1) 2400 18 1 1 2:27.8 小島貞博 57 494 (ライスシャワー)
1992/10/18 京都 京都新聞杯(G2) 2200 10 1 1 2:12.0 小島貞博 57 508 (ライスシャワー)
1992/11/8 京都 菊花賞(G1) 3000 18 1 2 3:05.2 小島貞博 57 512 ライスシャワー

距離別実績
距離区分 1着 2着 3着 連対率 主な勝鞍
1400m未満 Sprint 11001.000
1400〜1900m未満 Mile 33001.000 1991朝日杯三歳ステークス
1900〜2200m未満 Intermediate 11001.000 1992皐月賞
2200〜2800m未満 Long 22001.000 1992東京優駿
2800m以上 Extended 10101.000
芝コース通算87101.000 

競馬場別実績
競馬場 1着 2着 3着 連対率 主な勝鞍
中京11001.000
中山33001.000 1991朝日杯三歳ステークス 1992皐月賞
京都21101.000
東京22001.000 1992東京優駿
通算87101.000 

5代血統表
マグニテュード
Magnitude
1975 鹿
Mill Reef Never Bend Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Lalun Djeddah
Be Faithful
Milan Mill Princequillo Prince Rose
Cosquilla
Virginia Water Count Fleet
Red Ray
Altesse Royale セントクレスピン Aureole Hyperion
Angelola
Neocracy Nearco
Harina
Bleu Azur Crepello Donatello
Crepuscule
Blue Prelude Blue Peter
キーボード
カツミエコー
1983 青
シャレー
Chalet
Luthier Klairon Clarion
Kalmia
Flute Enchantee Cranach
Montagnana
Christiana Double Jump Rustam
Fair Bid
Mount Rosa Hill Gail
Vestal Virgin
ハイフレーム ユアハイネス Chamossaire Precipitation
Snowberry
Lady Grand Solario
Begum
カミヤマト ライジングフレーム The Phoenix
Admirable
コロナ 月友
秀節


inserted by FC2 system