有馬記念
Arima Kinen(Grand Prix)
1956年、中山にもダービー級の大レースをという提案が当時の理事長、有馬頼寧氏によってなされ、野球のオールスターのようにファン投票と選考委員会によって出走馬を決めるという画期的な「中山グランプリ競走」が創設された。翌年有馬氏が急逝したので、このレースは「有馬記念」と改称された。年末に3歳4歳の精鋭が顔を揃える競馬のオールスター戦として、短時日のうちに異常な盛り上がりをみせ、第1回こそ売上はダービーの半分以下であったが、徐々に差をつめ、第15回より逆転し、売上世界一の大レースとなっている。クラシックや天皇賞と異なり、外国産馬には早期に開放され、2007年からは国際競走となり外国馬にも頭数制限ながら開放された。4歳馬が有利なのは創設以来の傾向だが、天皇賞・秋とジャパンカップと連戦で消耗していることから、菊花賞から直行する3歳馬も侮れない。