ホープフルステークス
Hopeful Stakes
三歳馬の重賞競走として1984年に創設された「ラジオたんぱ杯三歳牝馬ステークス(G3)」がこのホープフルステークスの前身である。1991年、三歳競馬の頂上戦が牡馬・せん馬限定による中山の朝日杯三歳S、牝馬限定による阪神の阪神三歳牝馬Sと位置づけられたため、関西に牡馬・せん馬限定重賞が設定されることになり、「ラジオたんぱ杯三歳ステークス(G3)」と名称変更され、距離も2000mに延長された。
その後、クラシックを狙う馬が距離が1600mと短く、コースが特殊で外枠が不利な中山の朝日杯を避け、有力馬がこのラジオたんぱ杯に出走するようになった。そして実際後にGI馬となる勝ち馬が多数出現し、G3でありながら朝日杯より重要視されるようなった。
このような事情から、2014年にJRAは1600mで開催する朝日杯を阪神に移し、2000mの同競走を皐月賞の開催される中山に移し、クラシックに直結する競走として位置づけることにし、名称を「ホープフルステークス」とし、GIIに格付けした。そして2017年、「ホープフルステークス」は晴れてGIに昇格し、今後は同競走はクラシック馬、朝日杯は短距離馬を選定するレースとして機能していくこととなるだろう。