マイルチャンピオンシップ
Mile Championship
1984(昭和59)年に創設された歴史の浅い競走だが、スタミナに不安をもつマイラー血統の馬にとっては、春の安田記念と並ぶ1600メートルの秋のG1レースとして、大きな目標となっている競走である。我が国の競馬は歴史的過程において、戦争を契機とした軍馬のための育成・鍛錬という観点から長距離・重負担の競馬が施行された時期があり、長距離競馬を重視した競走体系のままになっていた。しかし、世界の近代競馬がスタミナとともに、よりスピードを重視する趨勢の中では、我が国の競馬も必然的に距離別の競走体系の確立を迫られ、昭和59年の番組改革によって短距離の頂点に立つ競走としてマイルチャンピオンシップが創設(併せて天皇賞・秋は2000メートルに距離を短縮)されている。これにより短・中・長距離の各馬の距離の適正に合わせたレースを選べるように改善された。