第83回皐月賞

眩しき日の出

確固たる主役が不在で、共同通信杯勝ちのファントムシーフが１番人気、新馬、京成杯と連勝した無敗馬ソールオリエンスが２番人気で続いた。ファントムシーフは中団、ソールオリエンスが後方に構えた。前半は重馬場にしては速い流れとなり、直線では大きく広がっての叩き合いとなった。５番人気のタスティエーラをファントムシーフが射程に入れたと思われた時、外から疾風のごとくこれらを抜き去ったのは４コーナーではほぼ最後方にいたソールオリエンス。わずか2戦のキャリアで多頭数、重馬場、後方待機。全て初体験だったが、天才的な能力で無敗の皐月賞馬が誕生した。