マーベラスサンデー

Marvelous Sunday

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マーベラスサンデーの画像
著作権
1992/5/31生 
牡  栃栗毛
父:サンデーサイレンス 母:モミジダンサー (by ヴァイスリーガル)
生産者:新冠・早田牧場新冠支場(JPN)
馬主:笹原貞生氏
調教師:大沢真(栗東)

・中央所属時成績
四歳時 2戦 2勝
五歳時 9戦 6勝
六歳時 4戦 2勝 宝塚記念
中央通算 15戦10勝
全通算 15戦10勝

[解 説]
 マーベラスサンデーは1992年に早田牧場新冠支場で生まれた。父サンデーサイレンスは我が国競馬史上最高の成績を収めた輸入種牡馬で、5頭のダービー馬をはじめ数多くのG1馬の父となった。母馬の遺伝的特質を引き出すのが抜群で、自ら持つ闘争心を産駒に伝えた。短距離から長距離まであらゆるタイプの産駒を輩出した。2001年8月に16歳で惜しまれながら死去した。ちなみにマーベラスサンデーはサンデーサイレンスの初年度産駒である。母モミジダンサーは現役時10戦2勝の成績。その母モミジIIは早田牧場の早田光一郎氏がカナダのトロントで競走馬生産の修行していた頃購入した馬。現役時代は44戦12勝でカナダ四歳牝馬及び古馬牝馬チャンピオンに輝いている 。1978年に基礎繁殖牝馬として日本輸入された。母の父ヴァイスリーガルは世界的名種牡馬ノーザンダンサー産駒。モミジダンサーはすでに6頭の仔をもうけていたがその成績は芳しいものではなかった。早田牧場にはのちに三冠ナリタブライアンを輩出するブライアンズタイムが繋養されていて、当然1991年にはモミジダンサーに配合されていた。しかし種付けの時点ではその実力は未知数だった。そこでシンジケートの要望もあって、当時社台ファームが鳴り物入りで導入したサンデーサイレンスを付けてみることになった。
 身体がひ弱でなかなか買い手がつかなかったこのサンデーサイレンスとモミジダンサーの栃栗毛の仔は、栗東・大沢真師の目に止まり、マーベラスの冠号で知られる笹原貞生氏の持ち馬となった。三歳の1994年3月に入厩したマーベラスサンデーだが、デビュー前の攻め馬で右膝を剥離骨折。デビューは1995年2月京都のダート1800m戦となった。この馬に一貫して乗ることになる武豊騎手を鞍上に1番人気に応えた。3月のゆきやなぎ賞も快勝。ダービーにどうにか間に合うかと思われたところで再び骨折が判明。1年以上の休養に入った。ちなみにこの年の皐月賞、ダービー、オークスはサンデーサイレンス産駒が優勝し、初年度からサンデーサイレンス旋風が吹き荒れた。
 五歳となった翌1996年4月、阪神の明石特別で復帰。ここは4着と敗れたものの、続く鴨川特別、桶狭間ステークスを連勝。そしてエプソムカップで初重賞勝ちを得た。札幌記念、朝日チャレンジカップも勝ってG3重賞を3連勝。さらにG2の京都大賞典も快勝して、一気に天皇賞・秋の有力馬に数えられることになった。その天皇賞・秋は上昇度を買われてサクラローレルに次ぐ2番人気に推された。ちなみにマーベラスサンデーはデビュー以来9戦連続1番人気に推されていた。しかし歴戦の強者の壁は厚く、また連戦の疲労もあってか、四歳馬バブルガムフェローの4着に敗れた。次走有馬記念はさらに人気を落として3番人気であった。レースはサクラローレルに完璧に勝たれたが、そんな中で同期の菊花賞馬マヤノトップガンに先着する2着に入線し力のあることを示した。
 六歳となった1997年、厩舎内で冬を越したマーベラスサンデーは大阪杯から始動しこれに楽勝。天皇賞・春はサクラローレル、マヤノトップガンとともに三強の一角を形成。実績が見劣りするマーベラスサンデーは3番人気であった。直線満を持して先頭に躍り出たマーベラスサンデーだったが、サクラローレルに差し返され、さらにそのサクラローレルもマヤノトップガンの鬼脚に屈する結果となった。ここは3着でも満足するべきであった。
 第38回宝塚記念は四歳馬の参戦を促すため開催日が7月6日という真夏ともいうべき暑い時期に繰り下げられた。しかし四歳馬どころかサクラローレルもマヤノトップガンも参戦せず、いささか役者不足の感は否めなかった。それでも四歳で天皇賞・秋を制したバブルガムフェローが参戦し、中距離の王者を決めるレースとしては申し分なかった。マーベラスサンデーは1番人気に支持された。潜在的には長距離より中距離が適性と思われたし、これまでくぐり抜けてきた激戦が経験値を上昇させていると考えられたからである。鞍上の武豊騎手は斬れる脚がなく、先頭に立つと走る気をなくす、いわゆる「ソラ」を使う癖があったマーベラスサンデーを勝たせるには、いつものように先行するのでなく、直線で脚を貯めてギリギリのところで前の馬を交わすしかないと考えた。ところがマーベラスサンデーの調子はここにきて下降線で、関係者は一抹の不安がの中スタートが切られることになった。マーベラスサンデーは出遅れた。しかし武豊騎手はあわてることなく後方に位置すると、直線で先行集団に取り付き、先行するバブルガムフェロー、オークス馬ダンスパートナー、安田記念を勝ったタイキブリザードの有力馬をまとめて差しきった。マーベラスサンデーを知り尽くした鞍上武豊の会心の騎乗であった。
 その後マーベラスサンデーは右前脚を骨折し、ぶっつけで有馬記念に挑まねばならなかった。主戦の武豊騎手は牝馬にして天皇賞・秋を制しジャパンカップも2着してここに挑んできたエアグルーヴの主戦でもあった。しかし彼はマーベラスサンデーを選んだ。骨折明けにもかかわらず1番人気に支持されたのは、彼のこの選択も作用していたと思われる。勝ったのは休養明けのマーベスサンデーでもなく、激戦続きで消耗していたエアグルーヴでもなく、早田牧場生まれの四歳馬シルクジャスティスだった。しかしマーベラスサンデーは2着に入り底力を見せた。
 七歳となった1998年、マーベララスサンデーは獲り損ねた天皇賞を目指して現役を続行した。しかし結局屈腱炎のため引退を余儀なくされた。G1勝利は宝塚記念だけだったが、度重なる骨折にもかかわらず、通算15戦10勝は素晴らしい。また4着に落ちたことは一度もなく、実に12回も1番人気に支持されたファンの信頼の厚い馬だった。この年よりCBスタッドで種牡馬入りしたマーベラスサンデーは、初年度に111頭に種付けした。その中の1頭が2004年日系新春杯、京都記念を連勝し宝塚記念を2着したシルクフェイマスである。その後早田牧場の倒産などがあって種付け頭数が激減してしまったが、現在は回復し、新冠の優駿スタリオンステーションに繋養されている。産駒はダート馬が中心で地方での活躍馬が多い。2003年度の種牡馬ランキングでは33位と現役時代のライバルであるマヤノトップガンの22位、サクラローレルの28位の後塵を拝している。これは両馬に比べて肌馬に恵まれていないのが一因であろう。しかしサンデーサイレンス産駒の種牡馬はダンスインザダークを筆頭にいずれも成功を収めており、マーベラスサンデー自身も中距離を得意にしていたので、種牡馬としての成功要素は両馬に比べて多い。未来を信じて耐えて掴んだG1勝利の栄光、現役時代と同様、種牡馬としても未来を信じてみよう。
2004年8月17日筆

日付 競馬場 競走名 距離 馬場 頭数 人気 着順 時計 騎手 斤量 馬体重 1着馬(2着馬)
1995/2/4 京都 新馬 ダ1800 11 1 1 1:55.8 武豊 55 474 (ヤグラグラビト)
1995/3/5 京都 ゆきやなぎ賞 2000 13 1 1 2:02.6 武豊 55 474 (ダイタクサージ)
1996/4/13 阪神 明石特別 2000 15 1 4 2:01.5 武豊 56 494 ミラーズエイト
1996/5/5 京都 鴨川特別 1800 10 1 1 1:48.1 武豊 56 486 (ファーストソニア)
1996/5/18 中京 桶狭間ステークス 1800 12 1 1 1:48.3 武豊 56.5 482 (ニシノダイオー)
1996/6/1 東京 エプソムカップ(G3) 1800 14 1 1 1:45.7 武豊 57 484 (ユウセンショウ)
1996/6/30 札幌 札幌記念(G3) 2000 14 1 1 2:01.6 武豊 58 484 (マイヨジョンヌ)
1996/9/8 阪神 朝日チャレンジカップ(G3) 2000 11 1 1 1:59.5 武豊 57 488 (スターマン)
1996/10/6 京都 京都大賞典(G2) 2400 14 1 1 2:25.1 武豊 57 490 (ミナモトマリノス)
1996/10/27 東京 天皇賞・秋(G1) 2000 17 2 4 1:58.9 武豊 58 486 バブルガムフェロー
1996/12/22 中山 有馬記念(G1) 2500 14 3 2 2:34.2 武豊 57 484 サクラローレル
1997/3/30 阪神 大阪杯(G2) 2000 9 1 1 2:02.0 武豊 58 500 (ユウトウセイ)
1997/4/27 京都 天皇賞・春(G1) 3200 16 3 3 3:14.7 武豊 58 500 マヤノトップガン
1997/7/6 阪神 宝塚記念(G1) 2200 12 1 1 2:11.9 武豊 58 490 (バブルガムフェロー)
1997/12/21 中山 有馬記念(G1) 2500 16 1 2 2:34.8 武豊 56 494 シルクジャスティス

距離別実績
距離区分 1着 2着 3着 連対率 主な勝鞍
1400m未満 Sprint 0.000
1400〜1900m未満 Mile 33001.000
ダート1400〜1900m未満 Mile 11001.000
1900〜2200m未満 Intermediate 64000.667
2200〜2800m未満 Long 42201.000 1997宝塚記念
2800m以上 Extended 10010.000
芝コース通算149210.786 
ダートコース通算11001.000 

競馬場別実績
競馬場 1着 2着 3着 連対率 主な勝鞍
札幌11001.000
中京11001.000
中山20201.000
京都54010.800
東京21000.500
阪神43000.750 1997宝塚記念
通算1510210.800 

5代血統表
サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿
Halo Hail to Reason Turn-to Royal Charger
Source Sucree
Nothirdchance Blue Swords
Galla Colors
Cosmah Cosmic Bomb Pharamond
Banish Fear
Almahmoud Mahmoud
Arbitrator
Wishing Well Understanding Promised Land Palestinian
Mahmoudess
Pretty Ways Stymie
Pretty Jo
Mountain Flower Montparnasse Gulf Stream
Mignon
Edelweiss Hillary
Dowager
モミジダンサー
1980 栗
ヴァイスリーガル Northern Dancer Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Victoria Regina Menetrier Fair Copy
La Melodie
Victoriana Windfields
Iribelle
モミジ II Laugh Aloud Tom Fool Menow
Gaga
Gloria Nicky Alycidon
Weighbridge
Hold Me Close Native Dancer Polynesian
Geisha
Sticky Case Court Martial
Run Honey


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