メイショウドトウ

Meisho Doto

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[競走成績][実績][血統表]

メイショウドトウの画像
著作権
1996/3/25生 
牡  鹿毛
父:Bigstone 母:Princess Reema (by Affirmed)
生産者:P. Hardy(IRL)
馬主:松本好雄氏
調教師:安田伊佐夫(栗東)

・中央所属時成績
3歳時11戦 4勝
4歳時10戦 4勝
5歳時 6戦 2勝 宝塚記念
中央通算 27戦10勝
全通算 27戦10勝

[解 説]当HPでは漢数字の馬齢は旧年齢表記、算用数字の馬齢は満年齢表記
 メイショウドトウは1996年3月、アイルランドにて生まれた。父Bigstoneは1990年アイルランド産。ノーザンダンサーの孫ラストタイクーンを父に持ち、現役時は17戦6勝。サセックスS(英G1)、クイーンエリザベスS(英G1)、イスバーン賞(仏G1)、フォレ賞(仏G1)などの勝ち鞍があり、イスバーン賞が1850mであることを除けば、全てマイル戦である。それなりに期待を集めて種牡馬となったが、産駒成績は芳しくなく、中国へ輸出されるという話もあったという。1995年よりアイルランドとニュージーランドでシャトル供用されている。Bigstone産駒は何頭か日本に輸入されてるが、いずれも地方所属馬であり、中央で重賞を勝った馬はメイショウドトウに限られる。メイショウドトウの母プリンセスローマPrincess Reema はアメリカ産馬で現役時は不出走。その父アムファードAffirmedは米国三冠馬で、現役時29戦22勝の名馬。母の父としてはメイショウドトウの他に、1999年菊花賞馬ナリタトップロード、1998年阪神三歳牝馬Sを勝ったスティンガーなどを出している。プリンセスローマの母First Flingの父は最後の英国三冠馬ニジンスキーである。ちなみにプリンセスローマは2001年より日本で供用されている。血統表を眺めてみれば、ノーザンダンサーが4x4でクロスしており、よく知られた種牡馬が名を連ねるとはいえ、この程度の血統背景の馬は珍しくもない。鹿毛のバランスのとれた馬体で性格も素直そうだとはいえ、市場での購買価格が500万円と安かったのは、この父の知名度の低さが影響しているといえなくもない。育成はミホシンザンなどを育てた浦河・日進牧場で行われた。
 メイショウの冠号で知られる松本好雄氏の持ち馬として、栗東の安田伊佐夫厩舎に入厩したメイショウドトウは、購買価格からして大きな期待をされることなく、四歳1999年1月京都のダート1800m新馬戦に初出走した。鞍上の安田康彦騎手は安田伊佐夫調教師の息子で、このメイショウドトウのほとんどのレースに騎乗することになる。この初戦は2着だったが、折り返しの同距離の新馬戦を勝ちあがった。続く3月阪神の条件戦は初の不良馬場とあって4着に敗れた。当時、外国産馬はクラシック競走に出走権はなく、春はNHKマイルカップが目標となっていた。メイショウドトウはデビューが遅かったためにそれすら出走できず、中京のオープン特別を1着と8着した。続いて札幌に遠征し、ここで初めて芝で使った。はじめての1500m戦は8着だったが、続く1800mは4着、そして準強豪がそろう2000m道新スポーツ賞は重馬場で11頭立ての8番人気と低評価だったが2着した。この札幌遠征で自信をつけたのか、10月京都の嵯峨野特別、ドンカスターSを連勝。12月阪神の六甲ステークスはスペシャルウィークグラスワンダーが史上に残る競り合いを演じた有馬記念の直後に行われた。メイショウドトウは1番人気に支持された。ところが11頭立ての最下位に敗れてしまった。この馬が1年後有馬記念で、ハナ差の勝負を演じると思った人は少なかったに違いない。
 2000年五歳、メイショウドトウは1月京都の日経新春杯から始動した。前走の大敗で反省させるためか、安田師は息子の康彦騎手を下ろし、武幸四郎騎手を起用した。8番人気と評価は低かったが、53キロのハンデもあって2着に粘った。続く中京記念では安田康彦騎手に手綱が戻り、重賞初制覇を果たした。さらに天皇賞を目指す馬が集う日経賞に出走し、これは3着だった。当時、外国産馬は勝たなければ、天皇賞に出走できなかった。4月末東京のメトロポリタンステークスに出走、57キロを背負いながらも、1番人気に応えて勝った。これで陣営は宝塚記念を目標に据えることを決めた。本番前の前哨戦として中京の金鯱賞を選び、これに勝って宝塚記念に挑むことになった。この宝塚記念には2頭の強豪馬が出走していた。1頭はメイショウドトウの同い年で前年の皐月賞馬テイエムオペラオー、もう一頭は前年の有馬記念を制したグラスワンダーである。重賞2勝馬とはいえ、強豪とは初対決となるメイショウドトウが11頭立ての6番人気なのは仕方のないことであった。安田康彦騎手が騎乗停止のため、河内洋騎手で挑んだメイショウドトウは2強相手に互角以上の勝負をした。直線を迎えグラスワンダーに伸び脚が見られず、テイエムオペラオーが一歩抜け出したところへ、内からメイショウドトウが襲いかかった。勝ったオペラオーにクビ差の2着であった。この宝塚記念がその後長く続くテイエムオペラオーとの戦いの序幕であった。
 2000年五歳秋、天皇賞・秋への出走権を獲得するべく、的場均騎手を背に中山のオールカマーに出走しこれに快勝。テイエムオペラオーの待つ天皇賞・秋に挑んだ。ここはテイエムオペラオーが1番人気馬は秋の天皇賞に勝てないというジンクスを吹き飛ばす快勝で、メイショウドトウは人気通りの2着。続くジャパンカップは安田康彦騎手の手に戻り5番人気であったが、ドバイからやってきた強豪ファンタスティックライトをハナの差競り落とした。しかしやはりゴール線上ではクビの差先にテイエムオペラオーがいた。そして有馬記念も早めに抜け出し勝利を手に入れたと思われたところへ、絶望的な位置からのテイエムオペラオーの追い込みが決まり、メイショウドトウはハナの差涙を飲んだ。この年のメイショウドトウはテイエムオペラオーの完全な引き立て役であった。
 2001年新馬齢表記で5歳となったメイショウドトウの初戦は、中山の日経賞であった。外国産馬であるため勝たなければ天皇賞への出走権はない。ここは圧倒的1番人気で勝った。天皇賞・春はテイエムオペラオーナリタトップロードと三強を形成し他の馬の追随を許さなかった。しかしここでも日経賞で目一杯仕上げないといけない外国産馬の弱みと、レース直前の雨がテイエムオペラオーに味方して、オペラオーの2着に敗れた。
 第42回宝塚記念は晴れ、良馬場で開催された。史上初の宝塚記念連覇を目指すテイエムオペラオーが1番人気に支持された。メイショウドトウはオペラオーに続く2番人気であった。この年のオペラオーは初戦の大阪杯を伏兵馬の4着に敗れ、雨に恵まれて天皇賞・春には勝ったものの、昨年のG15勝を含む8戦全勝した勢いはなかった。メイショウドトウ陣営はつけいる隙は十分あると考えていたし、血統的にはメイショウドトウの父Big Stoneはマイラーであり、2200mの距離は歓迎材料であった。それにテイエムオペラオーに再三再四苦杯を舐めさせられ続けているメイショウドトウにも、そろそろG1勝利の勲章を、それもオペラオーを下す形で、獲らせてあげたいという、ファンの判官贔屓的な期待もあったように思われた。安田師は息子の安田康彦騎手に積極的に前で競馬するように指示した。テイエムオペラオーは並ばれたら抜かせない優れた勝負根性を持っていた。ただしスタートは少々図太ところがあって後方からの競馬が常であった。したがってメイショウドトウとしてはできる限り前に位置し、できる限り脚を貯めて、オペラオーの追撃を振り切るしかないと考えたのである。安田騎手は父の指示をよく守り、4番手に位置し、スローペースで流れた。オペラオーは4コーナーでも後方に位置した。しかしここでオペラオーは不利を受け大きく後退してしまう。こうなると前を行くメイショウドトウに分があった。逃げていたホットシークレットを交わしてゴールに向かって疾走する。テイエムオペラオーは体制を立て直しよく脚を伸ばしたが、ホットシークレットをハナの差交わしての2着に入るのが精一杯で、メイショウドトウとは1馬身1/4の差があった。メイショウドトウはテイエムオペラオーに一矢報い、G1競走に初勝利した。同時に松本好雄オーナーに馬主歴28年目にして初G1タイトルをもたらした。また安田調教師、安田騎手とも初めてのG1勝利となった。
  2001年5歳秋はライバルであるテイエムオペラオーの不振に調子を合わせるかのような成績であった。初戦の天皇賞・秋はアグネスデジタルテイエムオペラオーに遅れる3着。ジャパンカップはジャングルポケットテイエムオペラオーの競り合いに加わることもできない5着。テイエムオペラオーもメイショウドトウも引退レースとなった有馬記念は新旧交代を印象づけられるかのように3歳馬マンハッタンカフェの4着に敗れた。しかしテイエムオペラオーは5着で最後の戦いは先着できた。
 翌2002年1月13日、京都競馬場でテイエムオペラオーと合同で引退式が行われた。そして両馬は同じイーストウッドで種牡馬生活に入った。2005年産駒は79頭の種付けで65頭誕生と非常に受精率は良好。しかしライバルのテイエムオペラオー共々、良質な繁殖牝馬と配合されていないせいか、今のところ新馬戦を勝ち上がる馬を輩出するのが精一杯で、大成功を収めているわけではない。現実味は薄いだろうが、例え子孫の数が少なくとも、一頭でも大物を出せば、オペラオーを繁殖実績において凌駕することは不可能ではない。
2006年10月31日筆

日付 競馬場 競走名 距離 馬場 頭数 人気 着順 時計 騎手 斤量 馬体重 1着馬(2着馬)
3 1999/1/6 京都 新馬 ダ1800 8 1 2 1:56.6 安田康彦 55 500 タイソーサ
1999/1/16 京都 新馬 ダ1800 9 1 1 1:55.7 安田康彦 55 490 (ミラクルギフト)
1999/3/20 阪神 500万下 ダ1800 15 1 4 1:52.7 安田康彦 55 492 タイロバリー
1999/4/18 中京 かいどう賞 ダ1700 16 1 1 1:46.9 安田康彦 55 492 (ダイナミックウイン)
1999/5/23 中京 ホンコンJCT ダ1700 16 6 8 1:46.9 安田康彦 55 494 マイシーズン
1999/9/5 札幌 ポプラステークス 1500 11 8 8 1:30.7 安田康彦 55 508 プリンセスカーラ
1999/9/18 札幌 大倉山特別 1800 10 3 4 1:51.4 安田康彦 55 504 チアズビューティ
1999/9/25 札幌 道新スポーツ賞 2000 14 8 2 2:05.7 安田康彦 55 504 エリモピュア
1999/10/16 京都 嵯峨野特別 2000 13 4 1 2:02.2 安田康彦 53 498 (バイオレットパール)
1999/11/14 京都 ドンカスターステークス 1800 11 4 1 1:46.9 安田康彦 55 500 (ロードサクセサー)
1999/12/26 阪神 六甲ステークス 2000 11 1 11 2:04.3 安田康彦 54 508 トゥナンテ
4 2000/1/16 京都 日経新春杯(G2) 2400 14 8 2 2:24.4 武幸四郎 53 510 マーベラスタイマー
2000/3/5 中京 中京記念(G3) 2000 14 3 1 1:59.1 安田康彦 54 510 (ブリリアントロード)
2000/3/26 中山 日経賞(G2) 2500 10 4 3 2:35.8 安田康彦 56 508 レオリュウホウ
2000/4/29 東京 メトロポリタンステークス 2300 9 1 1 2:18.6 安田康彦 57 502 (クラフトマンシップ)
2000/5/27 中京 金鯱賞(G2) 2000 11 3 1 1:58.5 安田康彦 57 508 (ジョービッグバン)
2000/6/25 阪神 宝塚記念(G1) 2200 11 6 2 2:13.8 河内洋 58 508 テイエムオペラオー
2000/9/24 中山 オールカマー(G2) 2200 9 1 1 2:15.8 的場均 58 512 (サクラナミキオー)
2000/10/29 東京 天皇賞・秋(G1) 2000 16 2 2 2:00.3 的場均 58 508 テイエムオペラオー
2000/11/26 東京 ジャパンカップ(国際G1) 2400 16 5 2 2:26.1 安田康彦 57 504 テイエムオペラオー
2000/12/24 中山 有馬記念(G1) 2500 16 2 2 2:34.1 安田康彦 57 512 テイエムオペラオー
5 2001/3/24 中山 日経賞(G2) 2500 10 1 1 2:33.7 安田康彦 58 512 (マチカネキンノホシ)
2001/4/29 京都 天皇賞・春(G1) 3200 12 3 2 3:16.3 安田康彦 57 514 テイエムオペラオー
2001/6/24 阪神 宝塚記念(G1) 2200 12 2 1 2:11.7 安田康彦 58 508 (テイエムオペラオー)
2001/10/28 東京 天皇賞・秋(G1) 2000 13 2 3 2:02.6 安田康彦 58 510 アグネスデジタル
2001/11/25 東京 ジャパンカップ(国際G1) 2400 15 3 5 2:24.6 安田康彦 57 508 ジャングルポケット
2001/12/23 中山 有馬記念(G1) 2500 13 2 4 2:33.3 安田康彦 57 512 マンハッタンカフェ

距離別実績
距離区分 1着 2着 3着 連対率 主な勝鞍
1400m未満 0.000
1400〜1900m未満 31000.333
ダート1400〜1900m未満 52100.600
1900〜2200m未満 73210.714
2200〜2800m未満 114410.727 2001宝塚記念
2800m以上 10101.000
芝コース通算228720.682 
ダートコース通算52100.600 

競馬場別実績
競馬場 1着 2着 3着 連対率 主な勝鞍
札幌30100.333
中京43000.750
中山52110.600
京都63301.000
東京51210.600
阪神41100.500 2001宝塚記念
通算2710820.667 

5代血統表
Bigstone
1990 鹿
ラストタイクーン トライマイベスト Northern Dancer Nearctic
Natalma
Sex Appeal Buckpasser
Best in Show
Mill Princess Mill Reef Never Bend
Milan Mill
Irish Lass Sayajirao
Scollata
Batave ポッセ Forli Aristophanes
Trevisa
In Hot Pursuit Bold Ruler
Lady Be Good
Bon Appetit Major Portion Court Martial
Better Half
Sweet Solera ソロナウェー
Miss Gammon
プリンセスリーマ
Princess Reema
1984 栗
Affirmed Exclusive Native Raise a Native Native Dancer
Raise You
Exclusive Shut Out
Good Example
Won't Tell You Crafty Admiral Fighting Fox
Admiral's Lady
Scarlet Ribbon Volcanic
Native Valor
First Fling Nijinsky Northern Dancer Nearctic
Natalma
Flaming Page Bull Page
Flaring Top
Fast Approach First Landing Turn-to
Hildene
Pinny Gray Palestine
Pin Up Girl


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